片瀬山風致地区での無線基地局建設について 2022.1.10
片瀬山風致地区での無線基地局建設を考える会・準備会
代表 鈴木萬壽子
加藤 巧
1 概要
建設予定地:神奈川県藤沢市片瀬山3丁目3の34の4 (モノレール脇地)
建設物: 当該地に約15mの高さの携帯中継基地局をつくるというもの
事業者:楽天モバイル
土地所有者:湘南モノレール
近接住民:この地区は藤沢市片瀬山と鎌倉市津西、および西鎌倉の3つの自治会が接している所で、鎌倉市の以下の条例に基づく基地局の15mの高さの2倍の30m以内に住む住民は14世帯、9世帯が片瀬山、4世帯が津西、1世帯が西鎌倉です。
2 要望について
A 近接住民への説明会開催のこと
B 風致地区の環境への影響のこと、及び健康への懸念のこと
3 要望根拠となるA・B2つの規定について
A.鎌倉市の携帯電話等中継基地局の設置等に関する条例第4条の抜粋:
@事業者の責務として事業者は携帯電話基地局を設置しょうとするときは、近接住民等の意見を聞き紛争の防止につとめなければならない。
A事業者は携帯電話等中継基地局の設置をしようとする場合において、近接住民に学校、児童福祉施設その他の規則で定めるものの土地使用者等が含まれるときは、当該施設の管理者の意向を尊重するよう努めなければならない。
B.片瀬山は藤沢市風致地区であること、本条例の目的・許可の抜粋:
B第1条目的 この条例は,都市計画法(昭和43年法律第100号)第58条第1項の規定に基づき,風致地区内における建築物の建築,宅地の造成,木竹の伐採その他の行為について必要な規制を行い,もって都市の風致を維持することを目的とする。
C第2条許可等 風致地区内において次に掲げる行為をしようとする者は,市長の許可を受けなければならない。
(1) 建築物その他の工作物(以下「建築物等」という。)の新築,増築,改築又は移転
(2) 建築物等の色彩の変更 (3)以下略
4 事業者・土地所有者・藤沢市・鎌倉市への要望申し入れの根拠:
A
イ.現在まで上記@について近接住民への説明はされていません。
ロ.また上記Aについても近くには湘南白百合があり、多くの学生達が片瀬山駅から通学していますが、ここにも説明はされていないとのことです。
ハ.そのほか、モノレール片瀬山駅には、藤沢地区・鎌倉地区より毎日7分おきに電車が走り、多くの通学・通勤者が利用しています。
B
ニ.風致地区条例Bによるこれまでの片瀬山当該地区周辺の環境状態については以下5の通り、12点の問題点を述べます。この場所に基地局を建てることによる環境の変化には風致地区内で暮らす私どもの生活環境を大きく変え、また電磁波による健康影響も6のように大きな懸念が報告されているところです。とりわけ電磁波過敏症の人がこの風致地区内にも必ず存在することが予測されますので、電磁波強度が一定以上の地域で、住民の事前のアンケート調査が必要です。風致地区の目的と許可の基準は、なによりも住民の命と安全・健康を守ることだと考えますので、以下の5、6について充分な検討を図って頂きたい。
5 基地局設置予定地基地局周辺のこれまでの環境状態 ()内は今後の懸念
1. 片瀬地区は江の島・鎌倉の観光地です。片瀬山駅は駅前で海が見える最高の景色の場です。
2.片瀬山地区は北に災害時の片瀬配水池、南に防災倉庫があり、前者は藤沢市南部の水源、後者は藤沢市全域を対象としていることから、片瀬山自治会連絡会では無電柱化の要望書を提出し市では現在検討中です。(電柱も鉄塔も倒壊により道路が通行不能になります)
3.海に面した道路は、避難路になっています。鉄塔設置の場は鎌倉・江の島の避難路であり、モノレール利用者の避難場所でもあります。(倒壊による避難路通行不能)
4.鉄塔設置場所は高台であり、風が強いと鉄筋コンクリートの家が揺れるほど風が強い所です。台風異常気象時の風は体が吹き飛ばされそうです。
5.湘南モノレールの開設時、鎌倉地区は風致地区であるので、モノレール開設に住民の反対があり、長い地下トンネルを作り、住民はバスを使用しています。
6. 雨はたびたびモノレールの線路下を濁流となります。
7. モノレールは午後11:50分で江の島行きは終電です。それ以後は静かになります。(しかし鉄塔が立ち、風が吹くと異常騒音が発生する懸念があります。)
8. モノレールによる地面の揺れが以前より強いと感じます。(鉄塔が近接して立つと鉄塔とモノレール送電線の電気事故の懸念があります。)
9. 鉄塔は被雷対策がされていても近隣住宅は対策をしていません。(雷サージ等による被害が近隣住宅におこります。)
10. 鉄塔の場から登る道路はモノレールを作るときに歩道がなくなっています。車道には車が走るので、緊急時歩くときは命がけです。この避難場所は、緊急避難時に近隣に住む人には一時待機場所として必要な空地です。(この空地を無くしたり狭くしたりしないで欲しい。)
11.藤沢市片瀬山の近接住宅在住者にとって、鉄塔は海の見える南側になります。(電磁波過敏症の方でなくても電磁波に懸念のある方は、電磁波を少しでも避けようとすれば、鉄の雨戸を閉めて暮らさなければなりません。勿論眺望は台無しです。)
12.湘南モノレールは近隣住民に夜間補修等に関して深夜音をたてて作業することがありますが、工事をする場合必ず住民に知らせています。(しかし、基地局に関しては、告示がありません。)
6 これまでの文献による電磁波の健康影響に関する懸念について
1.電磁波過敏症の人の存在が確認されていること。
2.電車の中でも心臓ペースメイカーを装着している人への配慮から携帯不使用としていること。
3.医学論文によると、癌発生等の健康障害が起こるとされている。
おもな症状として白内障や緑内症によって、失明する人が増える他、皮膚がん、白血病、体温上昇、男性や女性の不妊が増えると誓告しています。さらに自閉症で生まれる子供が50%、それ以上に増える可能性もあるとアメリカのワシントン州立大学名誉教授マーテン?
R ・ポール博士が指摘。
4.欧州などの高周波の公衆衛生的な規制は日本の1万倍以上とされていること。
5.赤血球の凝集反応が高まるなどの報告。
6.その他
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